大人が児童書を読んでみる
何か学ぼうとするとき、児童書から始めるのが良いと聞き、最近読むようになりました。
『13歳からの対話力』
帯の文言に惹かれました。
- 「わたしたちの毎日は交渉の連続だ!」
- 「他者を理解し、手を取り合うための米ハーバード流交渉学の基本がわかる!」
- 対象年齢 ティーンズ
- ページ数 143p
- サイズ 21cm
あらすじ
中学2年生の女の子のどか。お人よしで、人の頼みを断れない。
そんなのどかが、学級委員に選ばれ、文化祭のクラス演劇を監督することになってしまった。
クラス演劇は文化祭のメインイベントで、毎年学級委員は大変らしい。
先生からも、クラスをしっかりまとめるように、と言われてしまう。
クラスをまとめるなんて、どうしたらいいのかわからない、揉めたりしたらめんどう、、とブルーになるのどかの前に、もふもふネコ姿のネゴ=チャンが現れる。
のどかは、ネゴ=チャンに対話の極意を伝授されながら、文化祭に向けてクラスで起こる問題を解決していく。
構成
全9章とも、以下の構成となっています。
- モメ事エピソード(マンガ)
- ネゴ=チャンと現状分析しながら、対話による解決策を模索
- 解決エピソード(マンガ)
- ネゴ=チャンのポイント解説や、対話学についてのコラムなど
おすすめポイント
物語の中で理解できる
対話学の易しい解説がメインかと思っていたのですが、物語の中で対話学が無理なく理解できるようになっていて、読み物として楽しかったです。
マンガの絵柄もスッキリとしていて好みでした。
対話に慣れていくうちに、のどかやクラスメイトたちが、自分たちで問題を解決していくようになる流れも爽やかでした。
ちょい感想
この本では、夢を叶えるために、欲しいものを手に入れるために、親と対話するエピソードもあります。クラス演劇の顛末と同じくらい、そちらも印象的でした。
登場する中学生たちが大人っぽくて、やや理想的かなとも思いますが、こんなふうに10代の頃に親と対話できたらよかったなあ、とノスタルジー入りました。
現役中学生が読んだらどう思うのか気になります。