児童書

『13歳からの対話力』田村次朗/監修 (くもん出版)を読んで

大人が児童書を読んでみる

何か学ぼうとするとき、児童書から始めるのが良いと聞き、最近読むようになりました。

『13歳からの対話力』

帯の文言に惹かれました。

  • 「わたしたちの毎日は交渉の連続だ!」
  • 「他者を理解し、手を取り合うための米ハーバード流交渉学の基本がわかる!」
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13歳からの対話力 [ 田村次朗 ]
価格:1,430円(税込、送料無料) (2024/4/27時点)


  • 対象年齢 ティーンズ
  • ページ数 143p
  • サイズ  21cm

あらすじ

中学2年生の女の子のどか。お人よしで、人の頼みを断れない。
そんなのどかが、学級委員に選ばれ、文化祭のクラス演劇を監督することになってしまった。
クラス演劇は文化祭のメインイベントで、毎年学級委員は大変らしい。
先生からも、クラスをしっかりまとめるように、と言われてしまう。
クラスをまとめるなんて、どうしたらいいのかわからない、揉めたりしたらめんどう、、とブルーになるのどかの前に、もふもふネコ姿のネゴ=チャンが現れる。
のどかは、ネゴ=チャンに対話の極意を伝授されながら、文化祭に向けてクラスで起こる問題を解決していく。

構成

全9章とも、以下の構成となっています。

  1. モメ事エピソード(マンガ)
  2. ネゴ=チャンと現状分析しながら、対話による解決策を模索
  3. 解決エピソード(マンガ)
  4. ネゴ=チャンのポイント解説や、対話学についてのコラムなど

おすすめポイント

物語の中で理解できる

対話学の易しい解説がメインかと思っていたのですが、物語の中で対話学が無理なく理解できるようになっていて、読み物として楽しかったです。
マンガの絵柄もスッキリとしていて好みでした。
対話に慣れていくうちに、のどかやクラスメイトたちが、自分たちで問題を解決していくようになる流れも爽やかでした。

ちょい感想

この本では、夢を叶えるために、欲しいものを手に入れるために、親と対話するエピソードもあります。クラス演劇の顛末と同じくらい、そちらも印象的でした。
登場する中学生たちが大人っぽくて、やや理想的かなとも思いますが、こんなふうに10代の頃に親と対話できたらよかったなあ、とノスタルジー入りました。
現役中学生が読んだらどう思うのか気になります。