絵本

きょうだいが登場する絵本

きょうだいが登場する絵本を3冊読みました。
全て最近(2023年)出版された絵本で、イマドキのきょうだい事情が反映されているようなものもあり、どれも面白かったです。

『ねずみ3きょうだい おつかいロボだいさくせん』


フラットな関係の3兄弟!

街のはずれに住んでいる、ねずみ三兄弟。長兄ティムは、ものづくりが好き。次兄ビットは、プログラミングが得意。そして末っ子マックスは、食いしん坊!
ある日、三兄弟は、りんごケーキを作るため買い物に行こうとします。
しかし、外は危険です。ノラネコたちが彼らを捕まえようと待ち構えているのです。
そこで、兄弟たちは、おつかいロボットを作り、かわりに買い物に行ってもらうことにします。

特技がプログラミング、というのがイマドキですね。
3人の関係がフラットで、めいめいにできることをしているというスタンスが好ましかったです。
敵役のノラネコたちもキュートで憎めません。

読み聞かせるなら

 作戦を練ったり、ノラネコとの攻防の場面が楽しくて、盛り上がりそう!

 言葉だけでは伝わらないシーンが僅かにありますが、絵がじっくり見れる距離なら大丈夫。

 7分くらい

『てんてんきょうだい』


擬人化系兄弟!

てんてんとは、濁点のこと。
てんてんきょうだいは、言葉にてんてんをつけるのが大好き!
二人で、いろんな言葉にてんてんをつけていきます。
てんてんをつけると意味が変わる言葉や、てんてんをつけられない言葉の勉強にもなります。

お兄ちゃんの方が、てんてん業務については一日の長があるようで、なんとかお兄ちゃんに追いつこうとする、弟が可愛らしい!
見た目では、どちらが兄で弟なのかはわかりませんが、てんとてんが、二人で向かい合って相談するさまは、なんとも微笑ましいです。

読み聞かせるなら

 てんてんきょうだいは、本来濁点がつかない文字にも濁点をつけて話します。クレヨンしんちゃんみたいな声で読むことになりますが、読み聞かせる方も楽しいです。 

 濁点のルールがわかっていないとキョトンとなってしまうかもしれません。でも、この本をきっかけに興味を持てるかも?

 4分くらい

『リサのいもうと』


リサに妹が生まれることに..。

人気絵本シリーズ「リサとガスパール」のリサに妹が生まれるお話。

ママのお腹が大きくなってきて、今まで通りにいかない毎日に、面白くないリサ。
赤ちゃんにひどい名前を考えたり、生まれても知らんぷりする約束をガスパールとしたり。でも、ある日、学校に迎えにきたのは、ママじゃなくておばあちゃん。
とうとう赤ちゃんが生まれるのです。

赤ちゃんが生まれて、態度が軟化しつつも、大人になりすぎないリサにちょっと、ほっとしました。
読み聞かせるなら、5分くらいですが、大勢に読み聞かせるというよりは、特別なシチュエーションで必要とされる絵本。