絵本

『とこやのザリガニータ』を読んで

「とこやのザリガニータ」


あらすじ

ザリガニのザリガニータは、床屋の主人。
評判の腕前で、小川のほとりにある小さなお店はいつもお客さんでいっぱい!
ところが、ある日、お店を大きな鳥に襲います。
店を守るため、鳥とたたかったザリガニータ。
店はなんとか守ったものの、ハサミを片方失ってしまいます。
大事な商売道具のハサミを失ったザリガニータは、すっかり落ち込んでしまい、、。

おすすめポイント

個性豊かなお客さま

ザリガニータのお店を訪れるお客様、野菜や虫たちが面白い!
特に、暑苦しい長髪を「ばさっとみじかく、でもおしゃれに」とオーダーした”とうもろこし”の新しいヘアスタイルはとっても素敵でした。

サワガニッチもがんばれ!

ザリガニータと一緒にお店を支える、見習いのサワガニッチ。
ハサミを失ったザリガニータの代わりにお店に立った時の、焦ったり困ったりしている姿がいじらしかったです。サワガニッチが活躍するお話も読んでみたい!

ザリガニのヒミツがわかる

大きな鳥と戦い、ハサミを失ったザリガニータ。
絵本の巻末には、ザリガニには、敵に襲われてハサミや足を捕まえられると切り離して逃げる「自切」という習性があることが説明されています。
トカゲもそうですが、変わった習性を持つ生き物を知るきっかけになりますね!