絵本

「アチケと天のじゃがいも畑」を読んで

「アチケと天のじゃがいも畑」宇野和美/文 飯野和好/絵 (BL出版)


あらすじ

両親を亡くした、小さな女の子とその弟。
お腹を空かせた二人は、小鳥がじゃがいもの花を咥えて飛んでいるのを見かけます。
小鳥についていけば、じゃがいも畑に着いて、お腹いっぱいじゃがいもを食べられるかもしれないと、姉弟は、小鳥を追いかけます。
しかし、疲れた二人は、親切なおばあさんの家で一休みすることにしたのですが、そのおばあさんは、なんとアチケという恐ろしい魔女だったのです…。ペルーの昔話。

読み聞かせするなら

7分半くらい

飯野和好さんが描くアンデスの風景と動物たち、恐ろしげな魔女と勇敢な姉弟がとても魅力的です。
二人の逃避行にハラハラしながらも、勇気が湧いてくるような一冊です。

感想

二人がアチケから逃げる時、女の子は、コンドルやピューマなど出会ったアンデスの動物たちに助けを求めます。
そして、助けてくれた動物には祈りを、助けてくれなかった動物には呪い(?)をかけるのですが、それがそれぞれの動物たちの現在の特徴となっているのが、昔話らしく、大変面白いです。