手帳

連用日記が続いた理由3選。

5年日記の1年目完走。

連用日記とは、毎年同じ日の記録を同じページに書くことができる日記で、3年日記、5年日記、10年日記などがあります。
連用日記は、振り返って読む楽しみがあって、面白い。
そんな話を聞いて、昨年4月に5年日記を始め、この度1年目を完走しました。

5年日記が1年続いた理由3選

日記が1年も続いたのは初めてで、今回はその理由を自分なりに分析してみました。
「5年日記を完走した理由」じゃないところが微妙ですが、よろしかったらお付き合いください。

ハードルが下がっていたから。

連用日記を続けている知り合いに中身を見せていただいたのが、5年日記を始めるきっかけでした。
日記が続いた試しがない私にとって、年単位で日記をつけるなんて、筆まめな人のすることだと思っていました。
しかし、その方がパラパラと見せてくれた5年日記は、書き込んでいるページはあるものの、1、2行の走り書きも多く、たまに空白もあったり、といった実にラフなもの。
毎日書き続けてこそ日記、連用日記ならなおさら、美麗な文字でしたためられているに違いない、と思っていた私にとって意外な中身でした。
その方によると、空白が続くある年の日記を見ると、この時期はとある事情でとても忙しかった、ということを思い出すんだそうです。
空白すら記憶のよすがとなる、というのは目から鱗でした。
空白は空白のまま、という潔さに感銘を受け、連用日記を書く、ということへのハードルが下がり、これくらいラフな感じでいいなら始めてみようかな、とその気になりました。

こうして、この1年続けてみて、私が何も書けなかった日は、計7日でした。
少ない印象を受けるかもしれませんが、まあ、こんな1行だけでも、「何か書けた日」認定ですので、、、


日記が書けなかった日は、次の日に2日分思い出して書くなんてことも結構ありました。
なかなか、空白は空白のまま置いておけないものでした。もったいなく感じてしまって、、、。
とはいえ、まとめて書くのも2日分が限界で、3日分はしたことありません。
昨日のことは覚えていても、一昨日となると、覚えていない。覚えていても、今日と昨日と一昨日の分を書く体力がない。
日記を書くというのは、1日の最後にする行為なので、体力勝負みたいなところ、あると思います。

1年目でも楽しかったから。

連用日記の面白さは、2年目からとよく言われます。
1年目は、普通の日記と同じで書く楽しみだけ。2年目からは、過去の日記を読む楽しみが加わる。それが連用日記の醍醐味だと。
でも始めてみて、意外や意外。
連用日記は、1年目から、面白い!
同じ1年、日記を書くなら、普通の1年ものの日記に書くより、連用日記に1年書く方が、継続の確率が上がるのではと感じました。
というのも、何年後かの未来の自分を意識しながら、今日の自分と向きあっている、という感覚を得られるからです。
毎日、今日の日付のページを開いて、今日1日起きたことや感じたことを書き込もうとすると、眼下には、来年再来年その先の今日の空欄が目に入ります。
自然と、今日という日の唯一性を感じるといいますか、未来からの視線を感じるといいますか。
連用日記ならではの、非日常的な感覚を得ることができるのです。
ちょっと何いってるかわかんない、と言われそうですが、今日この日の記録を残さねばならないという緊張感が増して、日記が続けられるみたいなところ、あると思います。

ネタ多き一年だったから。

身も蓋もない感じですが。
昨年は、職場の異動があったり、人生初の手術を受けたりと、個人的にネタ多き1年だったのも日記が続いた要因でした。
書いて覚えておきたいこと、振り返って読みたいことがある、ってことはやはり大きなモチベーションになりますね。
ただ、ネタが多いということは、それだけ盛りだくさんな体験をして体力を奪われているので、日記を書く余力がない、ということにもなりえます。
ネタが多ければ日記が続くかといえば、それはまた別のお話かもしれません。

まなび

今年は良くも悪くもさしてネタのない1年になりそうなのですが、日記は続けられる気がしています。たった1行の走り書きでも、この日一日を生きたという痕跡になる、という感覚が面白いのです。
去年の7日分の空白を見ると、この日の私は何をしていたんだ、と空っぽのゲージを見るような心持ちになってしまいます。

寝床で、今日のページを開いて1日を思い返すと、何もなかった日でも、ちょっと印象に残ったこと、気になったこと、引っかかったことが、一つや二つは浮かんできます。
特になければ、いつものルーティンをただこなした、という記録だけでもよし。
言葉にするのがしんどくて、ペンが進まない日もありますが、それはそれ。
奮い立って詳細に書き残すもよし、さっさとねたで済ますもよし、でやっていきたいなと思います。