絵本

「マーヤのさるたいじ」を読んで

「マーヤのさるたいじ」中脇初枝/再話 唐木みゆ/絵(偕成社)


あらすじ

マーヤが川で洗濯していると、桃の種が流れてきました。
マーヤが拾って植えて世話をすると、桃の木はどんどん大きくなり実をたくさんつけました。
下の枝になっている桃はもげますが、上の枝の桃はもげません。
困っていると、猿がやってきて、代わりにもいでくれましたが、熟れた桃はほとんど猿が持っていってしまい、マーヤに残されたもは青い桃ばかりでした。
マーヤは怒って、猿を退治しに行くことにしました。

読み聞かせするなら

6分半くらいで読めます。

「さるかに合戦」と「桃太郎」が合体したようなおはなしです。
女の子の昔話えほんシリーズの一つで、泣き寝入りをせず、仲間を募ってやり返すマーヤは大変頼もしい!

感想

あとがきによると、沖縄本島に近い奄美の島、沖永良部島(おきえらぶしま)に伝わる昔話で、「マーヤ」というのは島の言葉で「お姉さん」という意味だそうです。
南国の着物とかんざし姿の日に焼けたマーヤが、生き物たちを味方につけて進む姿はとても勇ましい!島の自然の中、マーヤたちが一仕事終えて一服する最後のページが好きです!